バナナブレッドのプティング

私にとっての忘れられない1冊といえば 大島  弓子さんの 「バナナブレッドのプティング」かしら? 主人公の女の子にとっても感情移入できた。 登場人物がユニークだったわ。 主人公のイラちゃんが 親友の兄さんと偽装結婚するのだ。 彼は、本当は、ノーマルな人なのだが なぜか世間に後ろめたさを感じている男色家ということになっていた。 イラというのは、とっても精神状態が幼くて かなり情緒不安定の、また思い込みの激しい摩訶不思議な女の子だった。 ゆえに彼女の両親に理解されず ある日「精神鑑定をした方がよいのでは」という両親のひそひそ話を耳にしてしまう。 ただひとりのよき理解者だった 彼女の姉の結婚を機に イラは、家出を決行する。 とっても魅力的な物語だった。 深く印象に残っている。 それにまつわる思い出もいっぱいある。 覚えているフレーズもいっぱいある。以下列記。

「はじめまして。三浦イラです。イライラのイラト申しましょう 明日は姉の結婚式。私の血液がフリーズドライ化する日でもあります。」(転校生としてクラスのみんなにイラが挨拶する場面) 「バナナブレッドにプティングが食べたいです」(同上)

「薔薇の茂みのところからずっと大好きだったよ。なんて言われたことは初めてだった」

「私は、コントロールができずナイフであなたを傷つけてしまうかもしれないのよ!」

「大丈夫もし君に発作が起きたときは 僕は、台所にダッシュしてささっと ミルクをわかそう。そして君にミルクを すすめよう。そして優しく囁くだ。こんなふうにね。さあミルクを飲んで心が落ちつくよ」(イラの偽装結婚の相手御茶屋峠さん)

「でも、僕が眠っている時にぐさりと殺られてしまったらそれは仕方がありませんね。あきらめましょう。まあ護身術の稽古に励みます」(同上)

「昨日夢を見ました。お腹の中の子どもが私に聞くんです。生まれる前からこんなに不安なのに、生まれてきてしまったらどんなに不安だろうかと思うと怖くて怖くて仕方ないよママ。ってね。」(イラの姉沙羅の言葉)

「私は自信タップリに答えていたのです。 まあ生まれてきてごらんなさい。きっとすばらしいことが待っているから」(同上)

「そう自信たっぷりに答えていたのです。 おかしいんです。 それがいったいどんなことなのか。 私だって、まだよくわかっていないのに」(同上)

「本当に自信たっぷりに こたえていたのです」(同上)